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C型肝炎

C型肝炎ウィルス(HCV)とは?

肝炎を起こす原因にはいろいろありますが、わが国ではそのほとんどが肝炎ウイルスの感染によるものとされています。ウイルス肝炎のうち、C型肝炎ウイルス(HCV)の感染によるものをC型肝炎と呼びます。

C型肝炎は、かつて非A非B型肝炎と呼ばれていたものの1つですが、1988年に原因となるウイルスが発見されてC型肝炎ウイルス(HCV)と名づけられ、翌1989年から検査ができるようになり、1990年代半ばから今日使われている検査法が確立しました。

今日では、かつて非A非B型肝炎と呼ばれていたもののほとんどがC型肝炎ウイルス(HCV)の感染によるものであることが明きらかにされています。

急性肝炎の一般症状

C型肝炎ウイルスの持続感染者(HCVキャリア)

C型肝炎ウイルス(HCV)が体内に入り、肝臓で増殖する(感染する)と、一定期間(潜伏期)を経てから「身体がだるい」「食欲がない」「吐き気がする」などの症状が見られ(発症)、それに引き続いて皮膚が黄色くなること(黄疸)があります。これが急性肝炎と呼ばれる状態です。

C型肝炎ウイルス(HCV)に感染した場合、成人では急性肝炎になっても症状が軽かったり、まったく症状が出ない場合(不顕性感染)が多いため、本人が気づかないことが多く、肝炎ウイルスが身体の中から排除されずに住みついてしまう(キャリア化する)ことが多いことがわかっています。 このような状態にある人をC型肝炎ウイルスの持続感染者(HCVキャリア)と呼びます。

C型肝炎ウイルス(HCV)の検査

C型肝炎ウイルス(HCV)に感染しているかどうかは、採血して検査します。(検査は、HCV抗体半定量検査と、HCV-RNA検査との組み合わせにより行います。) HCV抗体検査が陽性の人は、ウイルスが「身体の中にいる状態(感染している場合)」と、「身体から排除された後の状態(感染既往を示す場合)」とに分けられます。 今回受けられる検査は、ウイルスが現在、身体の中に「いる」「いない」かを判定するためのものです。

肝炎ウイルスに感染しているかどうかは、採血して検査します。 HCV抗体陽性とは

C型肝炎ウイルス(HCV)感染した場合の経過

C型肝炎ウイルス(HCV)に感染すると、多くの人が持続感染の状態(キャリア)となりますが、その後、慢性肝炎となる人も多く、さらに一部の人で は肝硬変や肝がんへと進行する場合があることから注意が必要です。

治療(ウイルスが排除された状態)

C型肝炎ウイルスの持続感染者(HCVキャリア)であることがわかったら

C型肝炎ウイルスの持続感染者(HCVキャリア)の場合、まったく自覚症状がなくても肝機能検査が異常値を示すことがあります。また、ある時は正常値であっても、別のある時は異常値を示すこともあり、気づかないうちに病気が進行することがあります。  

そのため、C型肝炎ウイルスの持続感染者(HCVキャリア)であることがわかったら、医療機関を受診して、「肝臓の状態」をチェックするための検査や指導等を定期的に受け、自己の健康管理に役立てるとともに、必要に応じて適切な治療を受けることをお勧めします。

他人への感染を防ぐには

  • C型肝炎ウイルス(HCV)は、主に感染している人の血液が身体の中に入ることによって感染しますが、ごく常識的な注意事項を守っていれば周囲の人への感染はほとんどありませんので、あまり神経質になることはありません。
  • 例えば、次のような事項を守るように心がけてください。

    1. 血液が付着する可能性のある、カミソリや歯ブラシなどの日用品の共用は避けましょう。
    2. 血液や分泌物がついたものは、しっかりくるんで捨てるか、流水でよく洗い流しましょう。
    3. 外傷、皮膚炎、あるいは鼻血などはできるだけ自分で手当てし、また、手当を受ける場合は、手当をする人が、血液や分泌物をつけないように注意を促しましょう。
    4. 口の中に傷がある場合は、乳幼児に口移しで食物を与えないようにしましょう。
    5. 献血はしないようにしましょう。

おわりに

C型肝炎ウイルスの持続感染者(HCVキャリア)でも、定期的に「肝臓の状態」をチェックし、その状態に見合った健康管理に努めていれば、日常生活の制限などは必要ありません。

また、周囲の人も、C型肝炎についての理解を深めていただくことが大切です。

C型肝炎ウイルス検査の指針

日常生活の場では、新たにC型肝炎ウイルス(HCV)に感染することはほとんどないことがわかっています。したがって、毎年くり返してC型肝炎ウイルスを検査を受けなくても、現在のところ、上図に示す手順を踏んだ検査を1回受ければ良いとされています。 なお、C型肝炎ウイルス(HCV)以外の原因による肝炎もありますので、パンフレットに記載してあるような症状や肝機能以上がある場合などには、医師に相談してください。

平成13年度厚生科学研究費補助金「肝がんの発生予防に資するC型肝炎検診の効果的な実施に関する研究」班作成

C型肝炎について Q&A

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